わ行

ワタリガラス

冬季、北海道に渡ってくるワタリガラス。

 ハシブトガラスより少し大きいワタリガラスをアイヌの人たちは「オンネパ(onne-paskur(老大なる・カラス)」と呼びました。

日本では北海道でしか見ることができない鳥だそうですが、アイヌの人たちには身近な鳥だったようで、各地で「オンネパ イネ(年寄りガラスどうしたの?)」で始まるアイヌの遊び歌が残されています。

この鳥の捕獲には、ホッチャレになったサケとイケマで餌用の団子を作り、それを食べたワタリガラスがイケマに酔って歩けなくなったところを捕える、という記録が残されています。

2014/1/10号掲載

ワカサギ

氷結した湖面に穴を開けて行うワカサギ釣り。
釣り好きに限らず一度はやってみたい冬の体験ですね。

雪が解け川の水が増すころの産卵期には、川がワカサギで黒くなるほど大群が
遡上し、産卵行動で水しぶきが上がるそうです。ワカサギのアイヌ語名、
シルコポプ(<シコポ)は、そんな様子からつけられたようです。

知里真志保の『分類アイヌ語辞典』に、ワカサギはsirkopop とあり、シコポ
[sir-ko-pop その辺りの様子・擬態などの叙述を導く小辞・湧く]だと思われます。
平たく訳すと「辺りの様子がそれで湧き立つ」=「ワカサギ」。
ストレートないい方がとてもアイヌ語らしいですね。

2011/2/25号掲載