雪解けとともに顔を出すミズバショウ。
この時期、穴から出てきたばかりの親グマは、まず、ミズバショウを食べるそうです。
冬眠中、腸の中につまっている老廃物を一気に排泄させるためだといいます。
毒をもつこの草は、クマ以外の動物は食べないらしく、
道東地方ではアイヌ語で、イソキナ「iso(クマ)kina(草)」と呼んでいます。
また、西南部や北部ではパラキナ「para(幅広い)kina(草)」と言い、
アイヌの人たちは物を包むときに、この幅広い大きな葉を利用したそうです。
2010/04/23号掲載