赤い丸い果実が長く伸びた果柄の先に垂れ、熟すとくす玉のように5つに割れて朱色の種を吊り下げるツリバナ。風に揺れるさまがかわいらしいですね。
この木は弾力があり容易に折れないので、アイヌの人たちはイチイと同じように弓を作ったそうです。アイヌ語では弓の木を意味する「クニッku-nit(弓・柄)」とか、「コムケニkomke-ni(曲がる・木)」と呼ばれました。
また、ツリバナの材は粘りがあり緻密なので、細かい彫刻や細工を施すのに適しており、アイヌ模様を彫ったアクセサリーなどの材として現在も使われているそうです。
ツリバナの材で作ったアイヌ模様の細工物、見てみたいですね。