寒い季節、火の存在は欠かせませんね。
アイヌの人たちは火をアペフチカムイ「ape-huci-kamuy(火・老婆・神)」と呼びました。
囲炉裏の中に住み、人間を温め育む、最も身近で重要なカムイ(神)です。
いろいろな儀式において、最初に祈りの言葉を捧げるのは火の神です。他の神々への伝言役を果たしてくれ、至らぬ人間の言葉などがあっても怒らないで聞いてやってくれと「根回し」までしてくれるそうです。また、魔物からも守ってくれる存在でした。
火の神は常に人間たちのそばにいて、見守ってくれていたのですね。