初々しいハート形の新葉に赤い芽鱗と托葉。
シナノキの芽吹きが可愛いですね。
シナノキのアイヌ語名は、内皮、またはそれからとった繊維を表すニペ「ni-pes(木・もぎとった裂皮)」とか、屈斜路などではクペ「<ko-perkep(共に・裂ける・もの)」と呼ばれています。名前からシナノキの利用は樹皮だったことが分かりますね。
この樹皮からとれる繊維でアイヌの人たちは衣類や縄などを作っています。水にも強い縄は丈夫で、和人との交易品としても取引されたそうです。
縄文土器の縄目模様はシナノキで作った縄もあったのでしょうか。想像が膨らみますね。

シナノキの芽吹きを見るのは北斗展望台の木道がお薦めです。

2015/5/22号掲載