寒さをしのぐため、まんまるふわふわになったスズメ。
藪の中で寄り添っている姿は愛らしいですね。アイヌ文化では、スズメは家を守る神だそうで、「アマメチリカムイ(amam-e-ciri-kamuy穀物・を食べる・鳥・神)」と北見や美幌では呼ばれました。ですからスズメが軒下に巣を作ると喜ばれたようです。
また、「スズメの恩返し」という物語があり、「鳥たちが穀物を食べるといっても、どれほどの量だというのです。たくさん食べなさい」と、庭の隅にまいてくれた女性。
その女性が死にかけたときスズメが助けるという、心が温かくなるお話です。
小さな生き物も、人間と共に生きているというアイヌの世界観、素敵ですね。