釧路湿原に流入しているオンネナイ川。「オンネ」はアイヌ語で「年老いている、大きい」などと訳されますが、どちらかというと細い川で訳に困る川名でした。
更科源蔵著『アイヌの神話』の中で「オンネナイ(年老いた川)とは、水源が深く(長生きした)、子供か孫のような支流のある川であり」と書かれていました。川の距離が長いので長生きしている、年老いた川と考えたアイヌの世界観があってつけられた川名だったのですね。
ちなみに、明治30年の古い地図では幌呂川と並んで雪裡川に流入しています。
今よりも長く、赤沼はオンネナイ川に付いていた沼だったのですね。