「森の貴婦人」とも呼ばれるオオバナノエンレイソウが咲き始めましたね。 アイヌの人たちは、オオバナノエンレイソウも紫色のエンレイソウも、どちらもエマウリ「emawri(果実)」と呼んでいます。花ではなく、食料になる甘い果実につけられた名前だったのです。美幌や屈斜路では、角ばってごつごつしているオオバナノエンレイソウの実を、ピンネエマウリ「pinne-emawri(男である・果実)」。丸くてすべすべしているエンレイソウの実を、マッネエマウリ「matne-emawri(女である・果実)」と呼んだそうです。 アイヌの人たちの植物につける男と女の命名法、納得ですね。