1858年、武四郎6度目の蝦夷地調査は内陸でした。釧路川筋は弟子屈から釧路まで舟で二日間。もちろん案内人はアイヌ民族で、見聞きした地名や解釈、動植物などを細かく記録しています。
シラルトロ湖まで下ったときに「セイヱロ子」という地名を記録し、次のように書いています。「是大川の名也。…其地名の訳は川の底に貝が多く有ると号しよし」
「セイヱロ子」はセイイロンネで語分解は「sey-ironne(貝・厚い)」でしょう。
シラルトロ湖の散策路、蝶の森の南側に当たる場所のようです。
アイヌの人たちは、ここで食料となる貝を採ったのでしょうか。
以前、シラルトロ湖の岸で貝殻を見つけたことを思い出しました。