阿寒湖の東側にある二つの湖、太郎湖と次郎湖。日本語の呼び名になっていますが、
かつてのアイヌの人たちは二つの湖をどのように呼んでいたのでしょうか。
1940年(復刻版2003年)に発行された山本多助著『阿寒国立公園とアイヌの伝説』
の中に、この二つのアイヌ語名がありました。「レタッチリト 白鳥の湖(太郎湖)」
「コメチリト アイサガモの湖(次郎湖)」。レタッチリトは、「retar-cir-to(白い
・鳥=白鳥・湖)」の意味を持ち、コメチリトのコメの意味がわかりませんが、カワア
イサをコメチリと呼んでいます。
アイヌの人たちは、太郎湖では白鳥が多く、次郎湖ではカワアイサが多く泳いでいる
姿を見たのでしょうね。
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