海の生態系の頂点に君臨するシャチ。
今日も釧路沖で悠然と泳いでいるでしょうか。
アイヌの人たちも海を代表する神をシャチとし、レプンカムイ「rep-un-kamuy(沖・にいる・神)」とか、アトゥイコカムイ「atuy-kor-kamuy(海・を支配する・神)」と呼びました。
19歳で亡くなった知里幸恵の著書『アイヌ神揺集』の中には「シャチが自らをうたった謡」が残されています。24人のシャチ家族の末の弟が親子のクジラを射止め、飢饉に襲われた人間の村に届けるという物語です。
巨大な食料(クジラ)を村に届けてくれるシャチを、アイヌの人たちは獲物として獲ることはなかったそうです。尊い神だったのですね。