木の幹に楕円形の穴を掘るクマゲラ。
アイヌ語はチプタチカプ「cip-ta-cikap(舟・を掘る・鳥)」。アイヌの人たちは丸木舟の作り方をクマゲラから教わったといわれています。また、クマの居場所を教えてくれ、道案内をしてくれるカムイとして崇められ、阿寒では酒とイナウ(木幣)をあげて祀ったそうです。
クマゲラは、もとはサマイクルという神が落とした手袋だったとか、沙流地方では女の人の墓標に付けた黒い布がひらひら落ちてクマゲラになったという起源を語る物語が残っています。
真っ黒な体に赤いベレー帽をかぶったようなクマゲラに会いたいですね。

2015/1/8号掲載