花の時期は見過ごされがちなマユミでしたが、今、淡い紅色の外皮と中から顔を出し
ている紅色の種に目を惹かれますね。

マユミのアイヌ語名は全道的に「しゃもじの木」の意味を持つカスニ「kasup-ni(杓子・木)」と呼ばれました。木目が細かく彫りやすいので生活の材として使われたそうです。しゃもじの他、アイヌの祈りに欠かせない道具で、人間の言葉を神に伝えると言われているイクパスイ(捧酒箸)、飼っていた小熊を神の国に送るとき、お土産として持たせる花矢などにも使われたそうです。

生活に必要な道具の名前が、そのまま使用する樹木につけられているのですね。

2014/10/14号掲載