新緑のよい季節。芽吹きが遅いイヌエンジュも、銀白色に輝く新葉を出しましたね。

イヌエンジュは、アイヌ語で「チクペニ(cikupeni)」と呼ばれ、魔除けに使われました。
流行病がはやったときは、この枝を村の入り口や家の戸口・窓口などに立てました。悪神が、この木の発する強い臭いを嫌い近寄らないと考えられたのです。
そのほか、家の柱や墓標にも使われたようです。
墓標は死者の杖となって、迷わず先祖の国へ案内をしてくれる「杖の神」と信じられ、暗黒の道のりを照らしてくれるとも考えられたそうです。

2014/6/13号掲載