クリスマス飾りに定番となっているツルウメモドキのリース。オレンジ色の実がかわいいですね。
アイヌの物語には、ツルウメモドキの物語が残されています。
「(概略)風の神が風を起こし、神や人間の村を破壊していると一人の男がやって来て風の神を倒してしまいます。風の神は自分のしたことを悔い、人間の役に立ちたいとツルウメモドキになりました」
ツルウメモドキをアイヌ語では、ハイプンカル「hay-punkar(内皮の繊維・蔓)」と呼び、その内皮から繊維をとりました。イラクサやオヒョウニレの繊維よりも強いその糸は、トンコリの弦や弓の弦、縫糸などに使われたそうです。
2013/12/11号掲載