森を散策していると足元にオニグルミの実が...、今年は豊作のようです。
アイヌ語でオニグルミを「ネコ」と呼び、その実はニヌ「ni-num(木・実)
」と呼ばれました。
冬の食料となったクルミの実ですが、釧路や北見などでは、熊送りのときカム
イ(クマ)が再び人間界に毛皮と肉をもって遊びに来てくれることを願い「ク
ルミまき」をしたそうです。
また、この樹皮は黒く染める染料として使われました。繊維を染めるだけでなく、
ノリウツギで作ったパイプも染めたそうです。
名寄では春先に、この木から樹液も採ったそうです。

2013/9/13号掲載