アイヌの人たちも警戒をしたという、大型のオオスズメバチ・キイロスズメバ
チ・モンスズメバチ。アイヌ語では、シソヤカムイ「si-soya-kamuy(大きい・
蜂・神)」などと呼ばれ、絶対にいじめてはだめだと戒められていたそうです。
クマでも閉口するといわれるこれらの蜂ですが、家の中に入ってくると幸運の
前兆とされました。毒液のある腹部末端は、矢毒の効果を強めるためトリカブ
トに混ぜたそうです。

土の中に巣を造るクロスズメバチは、トイチセソヤ「toy-cise-soya(土・家・
蜂)=土の中に家を持つ蜂」と呼ばれました。

8月、スズメバチの活動が激しくなる時期、野外活動には気を付けましょう。

2013/8/9号掲載