先月、達古武湖の湧水地でニホンザリガニを観察してきました。アイヌ語で、 テクンペコロカムイ「tekunpe-kor-kamuy(手袋・を持つ・神)」=「手袋を持っ ている神」と呼ばれているその手は大きく、名前の由来にうなずけました。 屈斜路湖では魚をとる網にニホンザリガニがかかると、小さなイナウ(木幣)を 背負わせて、「これをあげるから帰りなさい」と湖に戻し、食べたりはしな かったそうです。 沙流地方では、簡単な雨乞いをするときは、ニホンザリガニを川のそばの木の 枝にぶら下げて、「水に帰りたければ、雨を降らせて帰りな」と小さな沢で 行ったそうです。 2013/3/8号掲載