雪のトンネルから這い出し、雪上に現れた小さな足跡。トガリネズミでしょうか?

アイヌ語で、エトゥチケレプ「etu-cikere-p(鼻・削られた・もの)」=「鼻が削ら
れたもの」と呼ばれるトガリネズミ。アイヌの物語(神揺)には、その細長い鼻を
草むらにひっかけながら自ら語る物語があります。人間の男の子の矢に打たれた
トガリネズミが、イナウと米と麹をお土産にもらって神の国に戻り、酒宴を開く話で
「教訓あり」なのですが…。

アイヌの生活とのかかわりが少ないトガリネズミ。そんな小さな動物にも、アイヌ
の人たちは「送り」をしていたのですね。

2013/1/11号掲載