2011年05月

ヨモギ

 数々の山菜に出会えるこの時期ですが、ヨモギ団子は食べましたか?

 アイヌの人たちの伝承では、天地がつくられたとき、東の方で最初に
降ろされた植物はハルニレとヨモギだそうです。火をつくるハルニレ、
火種を炎にするヨモギがセットで降ろされたのですね。

アイヌ語ではノヤ「noya(もみ草)」と呼ばれ、止血、咳止め、虫下しなどの薬に。
また、悪い夢を見たときや、病気をしたときの魔を払う御祓いの手草(タクサ)
にも用いられました。

 霊力の強いヨモギを食べることは、病魔を遠ざけ、心身を健康に幸福に保てる
とも考えられたようです。

2011/5/27号掲載

キタコブシ

 今、まぶしいほどに白く咲き誇っているキタコブシを、アイヌの人たちは、オマウク
「o-maw-kus-ni(尻・香気・通る・木)」とか、オケニ「opke-ni(屁をする・木)」と呼びました。
どちらも、おならをする木の意味をもっています。

よい香りがするといえば、病魔がそれに惹かれてやってくるかもしれないと考え、
あえてそう呼ぶのだそうです。

 キタコブシのかぐわしい香を出す皮を、アイヌの人たちは煎じて風邪のときや、
お茶にして飲んだそうです。

これって、まさにハーブティーですよね!

2011/5/13号掲載