2011年04月

エゾアカカエル

 静かだった早春の湿原が、エゾアカガエルの鳴き声でにぎやかになりましたね。
エゾアカガエルをアイヌ語では、テ「terke-p(跳ねる・もの)」とか、オワッ(鳴き声)などと呼んでいます。

 アイヌの物語では、生前悪いことした人間がエゾアカガエルにされる話などで、よい話は一つもないそうです。また、悪いことをして死んだ人間がカエルになり、生きている人間をあの世に連れて行こうとしているとも考えられ、嫌われたようです。

 学名は、ラナ・ピリカ。アイヌ語の「美しい」という意味の「ピリカ」が使われています。

2011/4/22号掲載

ケヤマハンノキ

枝先に垂れ下がっているケヤマハンノキの雄花。風に揺れる様子がかんざしのようでかわいいですね。

 この木をアイヌの人たちはケネ「kene<kem-ni血(の)・木」と呼びました。内皮を煮るとでる赤い液を血と考え、産後など多量に出血したときは、補血剤として服飲したそうです。またこの浸出液は、オヒョウの内皮の繊維を赤く染める染料として用いられました。

 湿原の中で林をつくっているハンノキは、ニタッケネ「nitat-kene(湿地・ハンノキ)」と呼ばれ、どちらも普段から乾かして蓄えておき、同じように利用されたようです。

2011/4/8号掲載