青白い雪の上にどこまでも続くキタキツネの足跡。昔はたくさんいたという
キタキツネをアイヌ語ではチロンヌ[ci-ronnu-p 我々が・どっさり殺す・
もの=獲物]と一般に呼んでいます。
道東地方ではキツネのイオマンテ(神送り)もしたそうです。
八雲や虻田などの西南部では、山狩りや海の漁に行くとき、頭を守護神として
持って行ったといいます。明治35年1月、八甲田山で冬季訓練中の青森歩兵第
5連隊が遭難した悲惨な事件がありましたが、この捜索活動に参加したアイヌ
民族は、手にキタキツネの頭骨を抱えていたそうです。守護神だったのですね。

2011/1/14号掲載