国の天然記念物に指定されているオオワシが釧路湿原に渡ってきましたね。オオワシはアイヌ語で、「カパッチリ」とか「カパッチリカムイ(ワシ・神)」と呼ばれています。
ワシ羽はアイヌの人たちが和人と交易するための重要な産物でした。強靭でしなやかな羽は矢羽として最高で、松前藩は将軍への献上や大名間の贈答にも用いたそうです。特にオオワシの尾羽はランクの頂点に位置し、斑紋によっても価値が違い、鑑賞の対象でもあったようです。
ワシ猟の場所としては、標茶町の虹別が有名だったようです。
オオワシの季節になりましたね。
2101/12/27号掲載