「シケレぺ採りは霜が降りてから。甘みがつくんだよ」と、弟子屈のアイヌの方から教えていただいた。
みかんの皮のような味を持つキハダの実をアイヌ語では、シケレペ「sikerpe(キハダの実)」と呼び、保存ができるので秋の終わり頃まで多量に採取したそうです。
風邪や胃腸の薬にもなるこの実を、いろいろな根や豆などと一緒に煮て食べました。
また、黄色い内皮は、シケレぺ・ニ「sikerpe(キハダの実)ni(木)」と言い、最も尊い神にささげるイナウ(木幣)は、この木で作りました。
神の国に届くと金のイナウになるといわれ、位の高い木だそうです。
2010/11/18号掲載