「大きなヤブマメ でっかいヤブマメ 私に飛んで来い」と、ヤブマメのカムイに呼びかけるように歌いながら、アイヌの女の人は残雪の消えた枯れ草原でヤブマメ掘りをしました。

ヤブマメの地中果はアイヌ語で、アハとかエハ、釧路地方ではヌミノカン「numi(その実)nokan(小さい)」とも呼ばれ、食料が乏しい雪解け頃の貴重な食料でした。
大豆属と近縁だという地下で結実した1cmほどのその実は、栗のようにホコホコしてとてもおいしく、煮て油をつけたり、穀物の飯に混ぜて炊いて食べました。収穫時期は初春と晩秋の2回ですが、土の中でひと冬越した初春のほうがおいしいそうです。

2014/4/11号掲載