絵師・平沢屏山の「熊猟図」に、かんじきを履いたアイヌの男の人たちが描かれています。一面雪に覆われた冬猟には、必需品だったのでしょうね。
アイヌ語で、かんじきを「テシマ」と呼びますが、ヤマグワを屈斜路などでは、テシマニ「tesma-ni(かんじき・木)=かんじきにする木」と呼んだそうです。
アイヌ語地名もそうですが、アイヌ語名には曖昧さがありません。生活と密接だったのですね。
アイヌの男の子達は、まず、木の名前を教えられたそうです。
2012/1/12号掲載