冬季、北海道沿岸に来遊してくるトド。昔は北海道にもたくさん来ていたらしく、トド岩、トド島という地名があちこちに残っています。
アイヌ語ではエタペ「etaspe(トド)」と呼ばれ、各地に物語が残されています。
アイヌの人たちにとっては食料としては勿論、調味料になるトドの油。ヒシの実や、クロユリ、ウバユリなどの根を入れたご飯には、必ずこの油を入れたそうです。
東釧路貝塚からはトドの骨が見つかっており、縄文時代から食べられていたことが分かりますね。
釧路博物館にあるトドの剥製は、全長3.2mもあるそうですよ。
2011/11/25号掲載