アイヌ民族にとって重要なサケ。アイヌ語では、シペ「<si-ipe(真・食べ物)」とか、カムイチェ「kamuy-cep(神・魚)」などと呼ばれています。

 食料としては勿論、その皮で冬用の靴、衣装も作られました。大人用の衣装一着には50枚ほどのサケ皮を使用したそうです。

 また、サケは交易の品としても重要でした。1600年頃は、干サケ100本と米30kgが、1650年頃には、干サケ100本と米が12kgにまで減らされている記録が残っています。心が痛くなる話ですね。

2011/9/26号掲載