白いレースを編んだような可憐なドクゼリの花が、温根内木道脇にも咲きはじめましたね。

アイヌ語名は、トカオマ「to-ka-oma-p(沼・の上・にある・もの)」。花ではなくドクゼリの
根茎の呼称だそうです。元々、アイヌの人たちの植物の呼称は、利用する部分につけられ、
その木やその草全体を表す呼称はないのだそうです。

このドクゼリの根茎をアイヌの人たちは、腰が痛いときに焼いて患部に貼ったり、矢毒に用
いるトリカブトに混ぜたりしたそうです。

「沼の上にあるもの」、そういえばドクゼリの根、春先、谷地眼(やちまなこ)の上に、
プカプカと浮いていましたね。

2011/7/22号掲載