雪原の上に残されたエゾユキウサギの足跡。
真っ白になった冬毛で走り回っている様子が想像できますね。
アイヌの物語には、かつてはシカほどの大きさもあったエゾユキウサギですが、
人間に悪さをしたために肉片ほど小さくなったと語られています。
アイヌ語ではイソポとかイセポ「i-se-p-po(キイキイ鳴く小さなもの)」と呼ばれ、
磯分内「イソポ・ウン・ナイ(ウサギ・いる・沢)」はエゾユキウサギがいた場所として、
今も地名に残っています。
また、海の白波のことを「イソポ・テケ(ウサギ・跳ねる)」といい、沖狩りに出たときには、白波が出ると困るのでイソポという言葉は禁句とされ違う言葉を使ったそうです。
2010/02/04号掲載