寒さが厳しい冬は、アイヌの男の人たちの猟の季節でもありました。
冬眠中のクマ狩りに出かけます。クマがいる穴を見つけると入り口に木杭を打ち込み、
それから、クマにお客様として迎えに来た祈りをささげます。
肉は食料に、毛皮や胆のうは自分たちが使うほか、和人が喜ぶ交易の商品でした。
クマのことをアイヌ語では一般にキムンカムイ「kim(山)un(にいる)kamuy(神)」と呼んでいますが、北海道ではカムイ「kamuy(神)」といっただけでクマをさし、最も位の高い神とされています。子グマは連れて帰り、1年ほど大事に育てイヨマンテ(クマの霊送り)をしました。
2010/01/19号掲載