トゲのある木、タラノキ、ハリギリ

山菜の王者ともいえるタランボ。
タラノキは多くの所でハリギリと同じく、アユニ「ay(とげ)us(多くある)ni(木)」といわれています。

ハリギリがどうしてトゲのある木なのか分からなかったのですが、冬の塘路樹木観察会で、
ハリギリの幼木を教えてもらい、ようやく分かりました。まさしく“アユニ「ay(とげ)us(多くある)ni(木)」”でした!

アイヌの衣服の袖や衿などには魔物から身を守るために、このトゲが刺繍されています。
2009/05/26号掲載

ギョウジャニンニク

どの草よりも早く芽を出すギョウジャニンニク。
春の日差しを待ちわびてアイヌの人達は山に入って行ったのでしょうね。

ギョウジャニンニクのことを、道東地方のアイヌ語では「キト」と呼んでいます。
アイヌの人達にとってはとても大事な食料でしたので、ギョウジャニンニクのある場所を示す
キトウシ「kito(ギョウジャニンニク)us(群生する)i(ところ)」というアイヌ語地名があちこちに見られます。
今は漢字にされていますが、来止臥、喜斗牛、鬼頭牛という地名がそれです。
強精力をもっているこの草は、肺病、風邪、腎臓などあらゆる病気のときに煎じて飲みました。

また、強烈な臭いから病魔が近づかないと信じられ、流行病がはやると戸口や窓に吊し、魔よけにも使われたそうです。
2009/05/08号掲載

フクジュソウ

そろそろ、どこかで咲き出しているフクジュソウ。
この花の東道のアイヌ語名は「チライ(イトウ)アパッポ(花)」です。
フクジュソウが咲き出すと、アイヌの人達はイトウが遡上してくるので漁の支度にとりかかったそうです。
生活の目安にしているのですね(イトウは春に産卵するのですね)。
2009/04/03号掲載