凛としたオオウバユリの花は、もう少し待たなければいけませんが、
根(鱗茎)を採取するのは今の時期、6月の末から7月の初めだそうです。
アイヌ語でオオウバユリの鱗茎をトウレプ「turep<ru(とける)re(させる)p(もの)」と呼び、
ことのほか重要な食料でした。つぶして上等な澱粉をとり、残った繊維も捨てずに団子
にして乾燥させ保存しました。その作る過程は手間と時間がとてもかかるものですが、
カムイ(神)からいただいたものを無駄にしないアイヌの人たちの利用法なのでしょうね。
2010/06/30号掲載
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