火の神

寒い季節、火の存在は欠かせませんね。
アイヌの人たちは火をアペフチカムイ「ape-huci-kamuy(火・老婆・神)」と呼びました。
囲炉裏の中に住み、人間を温め育む、最も身近で重要なカムイ(神)です。
いろいろな儀式において、最初に祈りの言葉を捧げるのは火の神です。他の神々への伝言役を果たしてくれ、至らぬ人間の言葉などがあっても怒らないで聞いてやってくれと「根回し」までしてくれるそうです。また、魔物からも守ってくれる存在でした。
火の神は常に人間たちのそばにいて、見守ってくれていたのですね。

地震

たびかさなる災害に胸がふさがる思いですが、災害対策を検討する上で過去の災害履歴を語るアイヌ語地名や、口碑伝説は重要な情報だそうです。
アイヌ語では地震の事をシシモイ「sir-si-moye(地・自分・を動かす)」と呼び、伝説では、「国造りの神が大アメマスの背中の上に大地を造ったため、下にいるアメマスがくたびれて動くので地震が起こる」のだとか。屈斜路湖の中島の下には巨大アメマスが起こす地震の伝説があり、美留和山はペケヌプリ(裂けた山)で、がけ崩れが起こりやすい地名だそうです。
アイヌの人たちは地名や伝説で災害が起こりやすい場所を残していたのですね。

オオハナウド

オオハナウドは、アイヌの人たちから「神の山菜」と言われ、人間が儀式をするために天から降ろされた大切な山菜と言われています。この花は、花をつけるまでに4~5年かかるそうですが、アイヌの人たちはまだ花の咲かない若い葉柄を食料にしました。
アイヌ語では、全道どこでも「ピット」と呼ばれています。甘味があり、煮ることによって臭いもなくなるそうです。生で食べたり、焼いたり、煮物(ラタ)にして食べました。大量に採取できることから、乾燥させて保存食料にもされました。
オオハナウドの白い花が咲き始めました。もう、夏が近いのですね。