ヒメマス

ベニマスのDNAを持つ阿寒湖原産のヒメマス。釣り人に人気があり、高級魚としても知られていますね。
湖が氷結したこの時期、アイヌの人たちは氷上の穴のあいている場所や火を焚いて穴をあけ、ヒメマスを獲りました。
アイヌ語ではカパッチェプ「<kapar-cep(薄い・魚)」と呼ばれ、ヤマベと比べて扁平だというところから命名されたようです。秋の産卵時期には、アイヌの人たちはヒメマスを獲る前にカムイノミ(神に祈る)をし、最初に獲れた魚は火の神に供えたそうです。
味のよいこのヒメマス、蝦夷地探検家の松浦武四郎も阿寒で食べ、「味殊に美にし」と『久摺日誌』の中で絶賛です。
阿寒湖の氷上釣りはワカサギだけではなく、ヒメマス釣りに挑戦もいいですね。

天寧

アイヌ語由来の地名「天寧」、何と読んでいますか?
馴染みが深いのは釧路町にある地名「天寧:てんねる」でしょうか。
けれど、昭和59年に廃線となりましたが、東釧路駅の西側に根室本線の貨物支線駅があり、そちらの駅名は「天寧駅:てんねいえき」でした。
同じ字を書いて読み方が違うのも困りますが、アイヌ語では、てんねる<テイネル「teyne-ru(湿った・道)」。てんねい<テイネイ「teyne-i(湿った・所)」の意。
地名に使われる「テイネ(湿った)」は、湿地の意味で使われることが多く、札幌の「手稲」も湿地のあった所につけられた地名です。
アイヌ語の意味を知って、もう一度地名を見直すのも面白いですね。

エゾモモンガ

日本では北海道のみに生息しているエゾモモンガ。小さな体にキラキラの大きな 目が愛らしいですね。 アイヌの人たちはエゾモモンガもカムイとし、「神々の物語」に残されています。 鳴き声がアイヌの人たちが歌う子守唄の「ハタハ ン~」という繰り返しに似てい るので、子どもをあやしたり守護する神だそうです。また、エゾモモンガが鳴いて いるのは自分の子の子守りをしている声と受け取ったそうです。 アイヌ語で「アッ」とか「アッカムイ」と呼ばれています。 松浦武四郎は『後方羊蹄日誌』に挿絵を載せ、石狩と厚岸で獲ったものを持ってい るとあります。 エゾモモンガを観察するには雪のある時期がベストだそうでから、これからですね。