ツルコケモモ

クランベリーでお馴染みのツルコケモモ。
温根内木道の高層湿原では蕾が膨らみました。
可憐な花が見られるのももうすぐです。

アイヌの人たちが利用したのはツルコケモモの実で、アイヌ語は、カタカウレ
「<katam-sar-ka-hurep(ツルコケモモ・原・の上・赤い実)」。
その実を生で食べました。また、マスを食べるときの調味料として利用したそうです。
味見をしたくなりますね。

地名にも残されており、厚岸町にある「片無去」は「ツルコケモモの湿原」の意味。
そこでは今でもツルコケモモが群生しているのでしょうか。
地名の意味が分かるとその場所に愛着を感じ、足を運びたくなりますね。

ヘビ

先日、温根内木道の横でヘビに会いました。冬眠から覚め、湿原の中で餌を探していたのでしょうか。 ヘビをアイヌ語で、タンネカムイ「tanne-kamuy(長い・神)」といい、子どもたちはヘビを殺したりするなと大人から戒められたそうです。病気になったり、 財産を失ったりというヘビの祟りを恐れたようです。 悪い話ばかりではなく、飢饉や津波から人間界を救った物語もありますし、ヤナギの削りかけでヘビの形を作った女性のお守りもありました。 また、クマはヘビが大嫌いなので、クマと出会ったときは縄を引きずって逃げると追いかけて来ないというクマ対策も伝えられています。 クマに出会いそうな場所へ行くときは、ロープ持参もいいかもしれませんね。

ケネチャラシベツ川

網の目のように釧路湿原の中を流れている川の一つに「ケネチャラシベツ川」があります。
この川は湿原の中の伏流水と丘からの水を集めて、湿原の中であらためて生まれた川だそうです。
松浦武四郎は、「ケ子チヤロウシベ―此処小川也。…赤楊川口に多く有ると云う儀也」と記録しています。赤楊とはハンノキのことで、ケネチャラシベツの語構成は、「kene-car-us-pet(ハンノキ・川口・群生している・川)」。かつては川口にハンノキが群生していたのですね。
アイヌの人たちが薬や赤色の染料として用いたハンノキ。アイヌ語名「ケネ」の地名は、剣淵、毛根など各地に見られます。