オオハナウド

オオハナウドは、アイヌの人たちから「神の山菜」と言われ、人間が儀式をするために天から降ろされた大切な山菜と言われています。この花は、花をつけるまでに4~5年かかるそうですが、アイヌの人たちはまだ花の咲かない若い葉柄を食料にしました。
アイヌ語では、全道どこでも「ピットク」と呼ばれています。甘味があり、煮ることによって臭いもなくなるそうです。生で食べたり、焼いたり、煮物(ラタシケプ)にして食べました。大量に採取できることから、乾燥させて保存食料にもされました。
オオハナウドの白い花が咲き始めました。もう、夏が近いのですね。

オオバナノエンレイソウとエンレイソウ

「森の貴婦人」とも呼ばれるオオバナノエンレイソウが咲き始めましたね。 アイヌの人たちは、オオバナノエンレイソウも紫色のエンレイソウも、どちらもエマウリ「emawri(果実)」と呼んでいます。花ではなく、食料になる甘い果実につけられた名前だったのです。美幌や屈斜路では、角ばってごつごつしているオオバナノエンレイソウの実を、ピンネエマウリ「pinne-emawri(男である・果実)」。丸くてすべすべしているエンレイソウの実を、マッネエマウリ「matne-emawri(女である・果実)」と呼んだそうです。 アイヌの人たちの植物につける男と女の命名法、納得ですね。

アホウドリ

一時は絶滅の危機にまで追いやられたアホウドリ。 かつては早春から晩秋にかけて北海道にも飛来していた海鳥でした。 複数のアイヌ語名がありますが、釧路地方やオホーツク海岸では「シカベ (意味は不明)」とか、オンネチカ「onne-cikap(大きい・鳥)」と呼ばれ ていました。 アイヌ伝承では、アホウドリの頭骨を大事に持っていると疫病除けになる とか、その骨で削った粉を煎じて飲むと病気が治ると伝えられています。 また、そのくちばしで漁の吉凶も占ったそうです。アイヌの人たちには馴 染みの海鳥だったのですね。 釧路の幣舞遺跡からはアホウドリの骨が出土しているそうです。