ニリンソウ

まだ枯葉の残る林床に白い可憐な花を咲かせるニリンソウ。かつてはこの時期、ニリンソウの群落をあちこちで見ることができたのでしょうね。
山菜を採取するのはアイヌの女性の仕事。ニリンソウを大量に採って干し、保存食にもしました。
アイヌ語でプクサキナ「pukusa-kina(ギョウジャニンニク・草)」とか、オハウキナ「ohaw-kina(汁物・草)」と呼ばれ、具沢山の汁物の具にされました。特に肉汁と相性が良いらしく、乾燥したニリンソウを入れると味は倍加するそうです。
でも、トリカブトの葉と似ているため誤植すると命を落とします。
可憐な白い花を見るだけにしたいですね。

オシドリ

まだ冬枯れの色が残る釧路湿原ですが、夏鳥が渡ってくる季節になりました。
色鮮やかなオシドリも渡ってきましたね。この鳥のアイヌ語は「(川魚の)イトウと泳ぐ鳥」の意を持つチライマチ「ciray-ma-cir(イトウ・泳ぐ・鳥)」。
全道でそう呼ばれています。オシドリが「イトウと一緒に泳いでいるよー」と、アイヌの人たちにイトウの遡上を知らせたんですね。
別寒辺牛湿原を流れるチライカリベツ川(イトウが回遊する川)では、オシドリと一緒にイトウが泳いでいるのでしょうか。想像すると嬉しくなりますね。

大島川


釧路湿原を流れる大島川。かつてのアイヌ語の川名があったはずと、友人の言葉に促されて古い地図を調べてみました。昭和5年に大日本帝国陸地測量部が発行した五万分の一地図に載っていました。「アトイシヤラカ川」と。湿原のほぼ真ん中で幌呂川と合流していますね。「アトイシヤラカ川」をアイヌ語
の意味に充てると「アトゥイ・サラ・カ・ペッ(海・湿原・の上・川)」。
海と湿原の上にある川。意味と地形がぴったり合いますね。
アイヌ語地名、すごい!なぜ「アトイシヤラカ川」から「大島川」に変わってしまったのでしょうか?とても残念ですね。