地震

たびかさなる災害に胸がふさがる思いですが、災害対策を検討する上で過去の災害履歴を語るアイヌ語地名や、口碑伝説は重要な情報だそうです。
アイヌ語では地震の事をシリシモイェ「sir-si-moye(地・自分・を動かす)」と呼び、伝説では、「国造りの神が大アメマスの背中の上に大地を造ったため、下にいるアメマスがくたびれて動くので地震が起こる」のだとか。屈斜路湖の中島の下には巨大アメマスが起こす地震の伝説があり、美留和山はペルケヌプリ(裂けた山)で、がけ崩れが起こりやすい地名だそうです。
アイヌの人たちは地名や伝説で災害が起こりやすい場所を残していたのですね。

オオハナウド

オオハナウドは、アイヌの人たちから「神の山菜」と言われ、人間が儀式をするために天から降ろされた大切な山菜と言われています。この花は、花をつけるまでに4~5年かかるそうですが、アイヌの人たちはまだ花の咲かない若い葉柄を食料にしました。
アイヌ語では、全道どこでも「ピットク」と呼ばれています。甘味があり、煮ることによって臭いもなくなるそうです。生で食べたり、焼いたり、煮物(ラタシケプ)にして食べました。大量に採取できることから、乾燥させて保存食料にもされました。
オオハナウドの白い花が咲き始めました。もう、夏が近いのですね。

オオバナノエンレイソウとエンレイソウ

「森の貴婦人」とも呼ばれるオオバナノエンレイソウが咲き始めましたね。 アイヌの人たちは、オオバナノエンレイソウも紫色のエンレイソウも、どちらもエマウリ「emawri(果実)」と呼んでいます。花ではなく、食料になる甘い果実につけられた名前だったのです。美幌や屈斜路では、角ばってごつごつしているオオバナノエンレイソウの実を、ピンネエマウリ「pinne-emawri(男である・果実)」。丸くてすべすべしているエンレイソウの実を、マッネエマウリ「matne-emawri(女である・果実)」と呼んだそうです。 アイヌの人たちの植物につける男と女の命名法、納得ですね。