シウリザクラ

サクラの仲間では最後に咲くシウリザクラ。
試験管ブラシ状に咲く清楚な白い花がもうすぐ咲きますね。
シウリザクラの「シウリ」は、アイヌ語のシウニ「siw-ni(苦い・木)」が由来だと言われています。果実は熟すと黒色になり、口に入れると甘味と少々の苦さがありました。アイヌの人たちはこの木で槍や仕掛け弓などを作りました。また、病気になったときは、この木でお守りの御幣(イナウ)を作った地方もあったそうです。
花の咲いている期間は一週間ほど。
競って咲き出す花たちを追いながら過ごすのもステキですね。

ニリンソウ

まだ枯葉の残る林床に白い可憐な花を咲かせるニリンソウ。かつてはこの時期、ニリンソウの群落をあちこちで見ることができたのでしょうね。
山菜を採取するのはアイヌの女性の仕事。ニリンソウを大量に採って干し、保存食にもしました。
アイヌ語でプクサキナ「pukusa-kina(ギョウジャニンニク・草)」とか、オハウキナ「ohaw-kina(汁物・草)」と呼ばれ、具沢山の汁物の具にされました。特に肉汁と相性が良いらしく、乾燥したニリンソウを入れると味は倍加するそうです。
でも、トリカブトの葉と似ているため誤植すると命を落とします。
可憐な白い花を見るだけにしたいですね。

オシドリ

まだ冬枯れの色が残る釧路湿原ですが、夏鳥が渡ってくる季節になりました。
色鮮やかなオシドリも渡ってきましたね。この鳥のアイヌ語は「(川魚の)イトウと泳ぐ鳥」の意を持つチライマチ「ciray-ma-cir(イトウ・泳ぐ・鳥)」。
全道でそう呼ばれています。オシドリが「イトウと一緒に泳いでいるよー」と、アイヌの人たちにイトウの遡上を知らせたんですね。
別寒辺牛湿原を流れるチライカリベツ川(イトウが回遊する川)では、オシドリと一緒にイトウが泳いでいるのでしょうか。想像すると嬉しくなりますね。